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桜の雲

CATEGORY PAGE: 読んだ本の覚書

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パガニーニの恋が現代に謎をもたらした――ポール・アダム『ヴァイオリン職人と天才演奏家の秘密』

 イタリアはクレモナに住むヴァイオリン職人ジャンニ・カスティリョーネが探偵役を務めるミステリ・シリーズ第2弾。 ジャンニは静かに興奮を味わっていた。歴史的に有名なヴァイオリン"大砲(イル・カノーネ)"の修理をすることになったからだ。天才演奏家で作曲家のパガニーニが愛用したこのヴァイオリンはグァルネリ・デル・ジェスの傑作で、いまは新進ヴァイオリニストのエフゲニー・イヴァノフが使用している。エフゲニーは...
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捜査は優雅なテンポで――ダナ・レオン『ヴェネツィア刑事はランチに帰宅する』

 イタリアはヴェネツィアに住む警視グイド・ブルネッティ・シリーズ、講談社文庫では第2弾。 ブルネッティは妻の教え子にあたる大学生のクラウディアに相談を受けた。「故人の生前にくだされた判決を撤回する方法はあるのか」という内容である。どうやら、彼女の親族と略奪美術品に関係した話らしい。ブルネッティは型通りの返答しかできなかったが、ほどなくしてクラウディアが殺害されて―― 前作『ヴェネツィア殺人事件』を読...
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サラ・グラン『探偵は壊れた街で』

"世界一優秀で、料金の高い探偵"クレア・デウィットのシリーズ第1弾。2012年マカヴィティ賞最優秀長篇賞受賞作。 ニューヨーク出身でロサンゼルス在住の探偵クレアは、ニューオーリンズにやって来ました。失踪した地方検事補を探してほしい、とその甥に依頼を受けたからです。悪い評判のない地方検事補は、2005年にこの街を襲った"嵐"による洪水で死んだ可能性が高いと思われていました。しかし、その後に彼を目撃したという情報...
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ダイアン・デヴィッドソン『クッキング・ママの最後の晩餐』

 ケータリング業を営むゴルディ・シュルツのシリーズ第17弾。シリーズ最終巻でもあります。 ゴルディが最後に挑む謎は、友人のホリーについて。コラージュ・アーティストでシングル・マザーのホリーとは長いつきあいで、息子同士も仲よしです。しかし、その息子たちの合同バースデー・パーティーで、ホリーは突然倒れて帰らぬ人となってしまいます。「ちかいうちにまた会っておしゃべりしましょう」――倒れる直前、ホリーはゴルデ...
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ローナ・バレット『本を隠すなら本の中に/本の町の殺人3』

 ミステリ専門書店を営むトリシア・マイルズのシリーズ第3弾。 シリーズの舞台は、アメリカのストーナムという小さな町。古書と専門書のお店が建ち並ぶ本の町です。ストーナムは架空で、モデルはイギリスのヘイ・オン・ワイ。読書家なら憧れずにはいられない、本屋さんの聖地ですね。 今作でのトリシアは、大学時代のルームメイトだったパミーに悩まされています。すっかり疎遠だったパミーが突然家に転がりこんできて、かれこ...
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ジュリー・ハイジー『厨房のちいさな名探偵/大統領の料理人1』

 ホワイトハウスの厨房で働くオリヴィア(オリー)・パラスのシリーズ第1弾。 大統領一家や国賓に料理を供するシェフが主人公で、そんな彼女の「社内恋愛」の相手はシークレット・サービス――なんてわくわくする設定なのでしょう。 ホワイトハウスの次期エグゼクティブ・シェフの候補に選ばれたオリー。合衆国で最も大事なキッチンを統括する立場になれるかどうかが懸かっている重要な5月のある日、官邸に忍びこむ者が。その侵...